緊縛の罠 

どちらかといえば?女性向け 官能小説 

罠に落ち60歳近い年上の老人のオモチャ少女

島津将司

今日。沙耶を返した後、島津と助手はゆったりと話し合っていた。

助手が語る。

「今度の先生の作品は、かなり構成を変えられているようですね?」

島津は鷹揚にうなづいた。

「わかるか?」

「そうですね 今までのモデルと違う点が・・なんていうのかな・・」

島津は続けた。

「沙耶はMじゃないんだよ」

「え?」

「もちろんMの資質は持っている。が、Mになってしまうと単に【痛みと快楽】になる。今回、気を付けて沙耶には苦痛しか与えないようにしている。テーマが【耐える】だからね。タイトルは「赤い女」だ。なかなかいいだろう」

満足そうに島津が語る。

「先生・・それはすごく残酷なことでは・・?」

息をのむように助手。

「あの程度の責めを、らくらくこなすM女はたくさんいる。が、それでは今までと同じだ。まさか本当に見つかると思わなかったね。沙耶のような女がいるとは」

息を飲む助手。

「【赤の女】を描き終わったら沙耶をM女に調教しても面白いかもしれないね。

沙耶にご褒美として快楽も教えるとしようか」

この話を沙耶が聞いていれば、どれだけ屈辱と羞恥を感じるだろう。

助手でさえ沙耶を哀れに思った。

芸術への供物。

沙耶はそれに選ばれたのだった・・・