緊縛の罠 

どちらかといえば?女性向け 官能小説 

罠に落ち60歳近い年上の老人のオモチャ少女

島津の部屋

沙耶が目を覚ました時、島津がそばの椅子に座って沙耶を見ていた。

もう、点滴は外されている。

「まだ、痛む?」島津の優しい声。

「そんなには・・」沙耶は答えた。

「沙耶が眠っている間に、友人の医師に往診を頼んだ。化膿したりはしないそうだ。」

沙耶の意識はまだ、少し眠りと覚醒の間をさまよっている。

「この部屋にはバスルームがついているから、トイレと風呂を使いたいときは自由に使いなさい。それから・・何が好きかわからなったのでね、ただ、食欲はないだろうができるだけ食べる努力をしたほうが良い。とりあえず、プリンと野菜ジュースと簡単なものを買ってきた。冷蔵庫に入れてあるからね。もう少し元気がでたら、もう少しお腹にたまるものを食べたほうが良いだろう。それと、これは医師が置いていった抗生物質

今日、明日は飲んだほうが良いそうだ。食後に1錠づつ。1日3回。錠剤は大丈夫?」

「ええ」

答えながら沙耶は夢のような気がしていた。

今、話しているのは本当に島津なのだろうか?

声は同じだけれど・・

「僕も沙耶にはひどいことをしているから言えた義理ではないがね、プロと素人ではまったく違うんだ。僕は沙耶に痛みを与えたが沙耶の体に傷を残すようなやり方はしていない・・沙耶にとっては同じ事かもしれないが・・」

島津が買い物 なんて似つかわしくない・・

子守歌のように島津の声を聞きながら沙耶は思った。

「とりあえず、今、のどはかわいてない? してほしいことは?」

無言の沙耶に、島津は黙ってジュースをグラスに入れストローをさして持ってきた。

「少しでも飲めるかな?」

言って沙耶の体を少しささえ後ろにクッションをあてがった。

沙耶は、介護されるようにストローに口をつけた。

少し飲んで、疲れたように口をはなす。

(これがせいいっぱいという状態のようだな・・ったく・・できることなら沙耶の夫は始末してしまいたいもんだ・・)

「さあ、横になりなさい。動物はね暗いところで傷を治すのが一番なんだよ」

言いながら、島津はまたしばらく眠りに入る沙耶を見ていた。