緊縛の罠 

どちらかといえば?女性向け 官能小説 

罠に落ち60歳近い年上の老人のオモチャ少女

愛情

沙耶が、目をあけたとき島津は沙耶の顔を一心に見つめていた。

「先生・・・?」

沙耶は一筋の涙を流した。

「どうした?沙耶、痛いのか?」

「いえ・・最後に先生の顔を見たかったから・・」

「最後に? 沙耶、何を言ってる?」

聞きながら答えはわかっている気はした。

島津は画家として有名だが、そのためには心理学・哲学・ETCあらゆる分野の天才だった。

ヨーロッパでは「ミケランジェロの再来」とも呼ばれている・・

島津は沙耶が生きる気力を無くしていることを察した。

「沙耶 僕は沙耶を愛している。沙耶、僕を置いていかないでくれ 頼む」

島津の頬にも涙が流れていた

沙耶はびっくりしたように

「先生・・?」

「将司だ。将司と呼んでほしい」

「?せ、先生 ?」

「先生じゃない、将司だ。島津将司だ。沙耶を愛しているただの男だ」

「・・・?」

沙耶が戸惑うのも無理はない。

いくらでも時間をかけよう。

沙耶のためなら・・

「眠りなさい、沙耶には休養が必要だ」

優しく優しく、島津が言う。

その言葉に導かれるように、沙耶はもう一度眠りにおちていった。