緊縛の罠 

どちらかといえば?女性向け 官能小説 

罠に落ち60歳近い年上の老人のオモチャ少女

帰宅

沙耶の1週間の留守は話題に上がらず、相変わらずの日々が続いている。

沙耶のアトリエ通いも続いていた。

が、島津は今までと態度を変え「赤の女」を本格的に描きだすと言い出した。

契約期間は2か月。

最初の一か月で沙耶にエロスを仕込み、残り一か月で、実際に作画に入るという計画は

初めから聞いていた。

その丁度一か月がたったのである。

沙耶は島津が練りに練ったポーズで、赤い着物を着せ掛けられ後ろ手に縛られ乳首クリップからは重りという姿を毎日続けていた。

ただ、乳首の重りは軽くしてある。

島津の指示は「動かずに」の一点のみ。

最初の激動の一か月に比べると、驚くほど静かな時間だ。

決められたポーズで動かずにいるのは・・

あの今では夢のような出来事・・輪姦や数々の屈辱的行為に比べると

なんてことのないようだが、かえって苦しかった。

が、沙耶は耐え続ける。

そして沙耶に浮かぶ苦悶の表情を島津が描きとっていく。

沙耶は時々、耐えきれず心がさまよい出ることがあった。

何故、島津の写真集に惹かれたのか?

何故、島津のモデルに応募したのか?

何故、島津の理不尽をすべて受け入れ従順に従っているのか?

・・

私は・・最初から島津に惹かれていたのだ。

写真集を見て、この絵を描いた本人に会いたいと思い

会い、そして惹かれた・・

それが真実・・

沙耶は契約期間が終わり島津に会えなくなったら?

そのことを考え始めていた・・

島津は絵を一切、見せない

どこまで仕上がっているのかもわからない・・

だが、彼のことだから一か月と決めたら一か月で描くのだろう・・