鳴き声 2
沙耶は気が遠くなる時間を耐えていた。
時々、島津が乳首の重りを付け替える。
言われた通り、今つけられたのは片方が500g
リンゴ一個の重さだ。
い・痛・ぃぃ・・
沙耶の悲鳴は無視される。
柔らかな女性の性器と言っても良い乳首に、ギザギザのクリップ
さらに、そのような重さに耐えられるようにできていない場所に重り。
ズギ・ズギ・ズギ・・
あぁぁ・・ぎひぃぃいぃっ!!・
沙耶は声で痛みを緩和しようかというように鳴き続けた・・
「良い声だ・・その調子だよ」島津の声が憎らしい。
また島津はスケッチに戻った
沙耶は今や顔中に涙を浮かべている
沙耶は拷問にあっている女なのだ
島津が気まぐれに、重りを揺らす
ぐはっ・・ぅぐ
焼けるような痛み
はぁぁ・ぁ・ぁ・ぁぁぁ・・
(うん この鳴き声は・・)
島津は心の中で
(ちょっとやみつきになるな・・政治家の妻か・・でも島津も負けない権力・財力を持っている・・手に入れてみるのもいいかもしれない・・)
「沙耶、僕は昨日寝てないんだ。君の声は子守唄にぴったりだ 少し昼寝するから
鳴いててくれないか」
とんでもないことを島津は言い
惨め 屈辱 羞恥・・言葉では表せない・・
相手の子守歌のために、これだけの「虐待状態で鳴け」とそう島津は言っているのだ。
最後に島津はピアスにコード線を通して
「機械操作で、電流が流れる 子守歌だから弱にしてあげよう・・さあ、お泣き 僕の人形」
ひぃぃぃーーぃぃ・・
防音のこの部屋で何が起ころうと誰も知らない
島津と沙耶の二人だけの時間・・
それは、淫靡な島津という芸術家が生み出す世界だった・・